クライミングというよりダンスに近いムーブ。
世界最強のクライマーという称号は、ユージさんには相応しくないのかもしれない。
「世界が認めるオンリーワン・クライマー」なら、納得できる気がする。
本書では、ユージさんが若い頃から日本を意識しながら世界を目指して飛び出した時の気持ち、
ユージさんと同じく世界を目指した世界最強のソロアルパインクライマー山野井泰史さんとの運命的な出会い、
世界チャンピオンになった喜びとその後の一抹の寂しさ、
そして「誰も出来ない、誰も到達できないクライミングをする」という意識を抱くことで、
ついにナンバーワンからオンリーワンになれた様子が描かれている。
ユージさんのムーブは世界一美しいという。
ムーブよりもむしろダンスに近いと例える人もいる。
強い・弱いという尺度では測れない境地に至った人は、美しいのだ。
ユージさんを客観的に見た本
北野武、や黒澤明といった日本では・・・、でも世界ではすごい人だと知っている人はどのくらいいるのだろうか。本書の平山ユージとはそういった人なんだけど。 この本は平山ユージという人物をまったく客観的にそのそばで見ていた人が書いた本。「おそらく、ユージ自身内心穏やかではなかったのでは・・」とかって他人に自分のことを書かれるとたまらんものがある気がする。 ただ、今まで世に出た本の中でクライミングとユージさんの関係、その成長をここまで表現した本は今後、出せないのではないだろうか。
フリー・クライマーの必読書
ユージさんのこれまでの輝かしい経歴だけでなく、どのような練習を積んできたのかや、どのような人に出会ってきたのか、そして、スランプをどのように乗り越えてきたのかといった内容が盛りだくさんで、一般クライマーにも参考になると思います。本を読み終えて、自分のクライミングに対するモチベーションがかなり上がりました。 山野井泰史さんを描いた「ソロ」に対応している部分も、ユージさん側からの視点があったりして面白い部分です。 できれば、クライミングをやったことのない人にも読んで欲しいですね。
山と溪谷社
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